人出不足を解消?ラーメン店に経営理念は必要か??はい必要です!!!

はじめに

こんにちは!
餃子工房ヨコミゾの山口です。

早速ですが、
本日は「ラーメン店に経営理念は必要か?」
と言う事について考えてみたいと思います。

「経営理念」と言うと、

「ウチは小さな店だから関係ない」
「そんなのないよ」
「考えたこともない」
「理念で儲かれば苦労しない」

などと言った声が聞こえてきそうです(´;ω;`)

実際ラーメン屋さんで経営理念を掲げているお店は
あまり多くないかもしれません。

しかし、
繁盛しているお店には必ずと言って良い程、

「経営理念」があり
その理念に沿いお店を運営しています。

ですから規模の大小に関係なく
「経営理念」掲げる必要があると私は思います。

ちょっと小難しい話ですがお付き合い下されば幸いです<(_ _)>

経営理念とは何か?

ではいったい「経営理念」とは何でしょうか?

ウィキペデアによると

経営理念(けいえいりねん)とは、

企業の活動方針の基礎となる基本的な考え方。

経営者の経営哲学や信念、行動指針や目的などを明文化し、その企業が果たすべき使命や、基本姿勢などを社内外に向けて表明するものである。特徴として、経営者が変わったとしても、長期にわたって受け継がれる不変的・持続的なものであるほか、抽象的・規範的である[3]事などが挙げられる。企業のあるべき姿や、理想像である経営理念を、おかれている環境や利用できる経営資源等を加味して具体化したものが、経営戦略やビジョンである。

対内的には、社員の行動規範や価値判断の基準、あるいは自己評価の基準となり、また企業風土・企業文化を形成したり、社員に帰属意識や一体感を持たせることが期待される。一方、対外的には、ステークホルダーに対して他社とは異なるアイデンティティを示すことが期待される。

日本では、明治期では富国強兵と関連付けた理念の策定が、大正にかけては経営家族主義的な理念が、第二次世界大戦中は産業報国主義的な理念が代表的となった。また、高度経済成長期には「近代化と技術革新」が多くの企業で唱えられた。

目が痛くなるだけで意味不明ですね(笑)

イメージするとすれば
「経営理念」とはお店の基礎。
バイブルや憲法と言っていいかもしれません。

こう言うと更に難しく感じられるかもしれませんが、

実は、あなたには既に「経営理念」があるはずなのです。

お店を開店しようと決意した時に
考えていた事を思い出してみて下さい。

・お金儲けをしたい。
・家族を楽にしてあげたい。

などなど、

あなたの個人的な欲求と、

「地域の皆さんに本当に美味しいラーメンを食べて欲しい。」
とか、
「無化調ラーメンでお客様の健康に貢献したい。」
などなど。

社会的な意義も考えたのではないでしょうか?

お客様に、
「どんなラーメンを提供したら良いか?」
「どういったお店にしたら良いか?」

と真剣に熱く考えたと思うのです。

この熱い思い=「経営理念」であると私は思います。

ですのでまだ「経営理念」を掲げていないのであれば、
せっかく既にあなたの中にあるのですから、
創業当時の熱い思いを思い出し、

「経営理念」として掲げてみてはいかがでしょうか?

経営理念があれば「ぶれなくなる」

20180306-2

「分かったよ山口さん。
だけどよ、経営理念が”あると無い”との違いは何だ?」

あなたがそう思うのは当然だと思います。

結論から言えば、
経営理念があれば「ぶれる事が少なくなる」と私は考えます。

・経営判断
・商品作り
・接客方法
・マニュアル作成
・スタッフ採用
・店舗展開
などなど。

お店を経営していれば様々な判断をする必要がありますよね。
そんな時に「経営理念」と言うしっかりとした基礎があれば、
迷った時やたとえ間違ってしまった時でも、

「ぶれる事なく、判断をしたり修正することが出来る様になる。」

そう思いませんか?

話はちょっと変わりますが、
面白い事例がありますので紹介します。

昨今飲食業界は人出不足が深刻な問題になっています。
しかし同じ飲食業態である「スターバックス」は、
飲食以外も含めた全業種の中でアルバイト希望No.1です。

求人媒体のanが15歳~24歳に行ったアンケートで
「やってみたいアルバイト」で2年連続で1位だそうです。

『1位に輝いた「スターバックスコーヒー」は、回答者のコメントを見ると「おしゃれ」一辺倒ではない意見が多く見られ、「店員さんの接客態度がいい」「難しそうだけどかっこいい。一人前になれる感がある」「働く人の教育がきちんとなされている」といったコメントが特に多く見られました。

おしゃれな店舗の内装・雰囲気や、美味しい商品があることが求職者にとって大きな魅力になっているのは間違いありませんが、

臨機応変な接客で働くスタッフに対する憧れや教育制度に魅力を感じ「働いてみたい」と憧れる人も多いのです。

an report 2016年 若者人気アルバイトランキング 今年の人気アルバイトの傾向は? 2016/09/12』

引用元:シェアーズカフェ・オンライン

このアンケート結果のポイントは、

スタバ=おしゃれ

と言う理由で働いてみたいと思うだけではなく、

「店員さんの接客態度がいい」
「難しそうだけどかっこいい」
「一人前になれる感がある」
「働く人の教育がきちんとなされている」

と言ったコメントが多くみられたと言う事です。

なぜこの様な印象をアルバイト志望者が抱くのでしょうか?

理由の一つとして、
スタバが「経営理念」に沿った従業員教育を行い、
また従業員も誇りを持っているからだと私は思います。

従業員一人一人が何をすべきか、
使命感を持っていなければこうした評価は得られません。
使命感はマニュアルの丸暗記だけでは涌いてこないからです。

つまりスタバでは、
「経営理念」が徹底的に浸透しているが故に
一人一人がぶれにくいのだと考えられるのです。

そして理念に沿ってスタッフ一人ひとりが
「考えて行動できる風土が醸成されている」のだと思います。

話を戻します。

この様に「経営理念」があれば、
お店は良い方向に向う可能性が高くなります。

ですが、

「経営理念」が無ければ
お店の経営はぶれ易くなり、
悪い方向に行っても気づかなかったりします(´;ω;`)

上に立つ者がぶれれば、下の者はもっとぶれます。

極論を言うと、
飲食業界に人が集まり難いと言われる理由には
こうした理念無き経営が原因なのかも知れません・・・。

この章の冒頭で
経営理念があれば「ぶれる事が少なくなる」と言ったのは
このスタバの事例からもご理解いただけたのではと思います。

しかし理念があっても浸透していなければ意味はありません。
次の章では経営理念を浸透させる方法についてお話いたします。

経営理念の浸透方法

ここまでお付き合いいただいて、

よっしゃ!俺も(私も)一丁「経営理念」を掲げるか!
と思っていただければ嬉しいです(^^)/

この章では
「経営理念」を浸透させる方法をお話します。

「経営理念」を作っても、
あなたの頭の中にあるだけでは意味がありません。
また紙に書いて貼り出すだけでは成果はでません。

ここで私が実体験で上手くいった
「経営理念」を浸透させる方法をお伝えします。

① 求人広告へ「経営理念」を掲載する。
② 面接時に「経営理念」について説明する。
③ 朝礼・夕礼を行う。
④ 定期的に個人面談をする。

これらを徹底することです。
(ほかにも方法はあるかもしれませんが・・)

特に②③④は重要だと考えます。

簡単に説明します。

①と②について:
面接時にあなたの熱い思い=経営理念を
説明して応募者の反応をみることは大切です。
(この時に反応が良かった人は採用後も一生懸命に働いてくれる人が多かったです。)

③について:
朝礼・夕礼を行う時、
(両方もしくはどちらかは行うことをおすすめします。)
持ち回りでアルバイトさんを司会者にして、
スタッフ一人ひとりから「経営理念に沿った視点」で、
前回シフトインしたときの反省点と本日の目標を言ってもらうのです。

皆の前で発言すると個人個人の目標に責任感が出ますし、
店舗全体の目的を共有することができる様になります。

④について:
面談する時は相手の相談者になる気持ちが大事です。
ありがちなのが「相手の欠点を是正しようとしてしまうことです。」
個人面談の時はプライベートから仕事上の悩み・目標などを
上手に聞いて上がる事が大切です。
そうした上であなたが相手に行って欲しいことや、
良くできていることを「経営理念」を絡めて話すと効果的です。
(私は個人面談を1か月に一度程度行っていました。)

こうした事を継続していくと、
あなた自身の経営方針(ビジョン)もより明確になりますし、
スタッフにもどんどんと浸透していくはずです。

どうせやるなら徹底してみて下さい!!

まとめ

今日は大変生意気なことも言いましたが、
「ラーメン店に経営理念は必要か?」について考えました。

最後にまとめておきますと、

・経営理念を掲げる必要がある!
・経営理念とは何か?
・経営理念はあなたの熱い思い!
・経営理念が全ての判断基準となる!
・経営理念の浸透方法

以上についてお話いたしました。

最後に参考までにスタバの「経営理念」を紹介いたします。

「人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、
一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」

簡単な言葉を使用していますが
簡単であるからこそ奥が深いですね!


今日もお付き合いいただき
ありがとうございました。

山口