はじめに
こんにちは!
餃子工房ヨコミゾの山口です。
今日はOEMとして依頼された業務用餃子の
試作で再現に苦戦した話をしようと思います。
OEMとは他社のブランド製品を製造することで、
前回お話したお客様オリジナルの餃子の製造とほぼ同じ意味です。
⇒ オリジナルの業務用手包み餃子の製造も承っております!!
なぜ試作を行った話をするのかと言うと、
あなたがオリジナル餃子やOEMをお考えであるなら
実際に商品が出来上がるまでの大まかな流れと
私たちの考え方を知って欲しいからです。
全てを公開することはできませんが、
許される範囲内で出来る限りお話したいと思います。
OEMで業務用餃子が再現されるまでの
はじめの一歩の話です。
オリジナル餃子や、
OEMに興味のある方はお付き合い下さい。
それでは参ります。
レシピが無い??
このOEM餃子の試作の依頼は、
原材料の取引業者さんからの紹介で、
飲食店に食材を卸されている業者様からでした。
早速担当者様とお会いして話を伺うと、
現在は他社にて製造を行っているものの、
色々と問題があり製造先を変更したいとのこと。
製造数もそれなりの数になる事と、
変更を急いでいらっしゃるとの事で、
「一先ず試作品を作って欲しい」と言う話でした。
しかし、
今回は間接的なご依頼であった為レシピが存在せず、
商品規格書を基に試作と言うケースでしたので、
正直ご要望にお応えできるか不安でした。
ですが、
「まずはヨコミゾさんのやり方で良いのでサンプルを作って欲しい」
と言うお話でしたのでチャレンジさせていただくことになりました。
サンプルの具材が出来るまで
↓↓↓ 実物の商品規格書です。
試作を行う為に、
まず商品規格書と現行品を送っていただきました。
商品規格書には、
例えば「原材料:キャベツ○○%」などと
すべての材料が比率で記載されています。
レシピをいただく場合は材料の配合表は勿論、
練り時間など細かい指示があるのですが、
規格書ですのでそうした指示はありません。
中でも困ったのが調味料関係。
メーカー名や商品名などの固有名詞が無い為、
現行品を試食し具材の食感や色合い味付けなどを何度か確認。
担当者様にも問合せて材料を特定していきました。
そして何とか一通りの材料(推定含む)を揃え、
1回目のテーブルテスト(試作)を行ったのです。
が、、、、、
出来上がった具材は現行品とは
何かが違う(-_-;)
と気が付きました。
具が柔らかい感じがする。
具の色合いも違う。
何度も確認をしたはずの商品規格書。
もう一度1つ1つ材料の配合確認を行うと、
ある調味料の配合比率をグラム換算する際に
計算間違いをし1桁多い分量を入れてしまったのです。
単純なミスでした。
気が付いたので良かったですが、
配合ミスをした餃子をお送りしていたら・・
そう考えると冷や汗ものでした(;’∀’)
あってはならない事でしたので
自分のバカさ加減にちょっと落ち込みました・・・
が、
気を取り直して調味料を再計量。
肉と野菜も最初からやり直し・・
アホなミスをしましたが、
何とか納得が行く餃子の具が完成しました。
具の味を確認するとかなり現行品に近い。
そこで手包みメンバーに包んでもらう事にしました。
しかし、この餃子には更なる難関が待ち構えていたのです(´;ω;`)
成形がめちゃくちゃ難しい
手包みメンバーが包み始めたところで、
問題発生!!
「同じ形に包めない!」
実はこの餃子”形状が独創的“。
そして大きさも超ビッグサイズです。
(すみません、実物はお見せできません。)
何度やっても現行品と同じ形に包めないのです・・
難関とは現行品と同じ形に成形することでした。
現行品を目の前に置き形状を観察しながらやっても
同じように包めません。
そこで現行品をレンジで解凍して、
形が壊れない様にそっと”耳”の部分を開き、
どの様に包んでいるのかを確認しました。
すると工場長がある”点”に気づいたのです!
私たちが普段包んでいるやり方とは異なる特徴です。
この点を意識して包んでみたところ、
完全に同じ形を再現できた!!
とは言えませんが、、、
何とか同じ様な形に成形することができました。
(画像を公開することができないので分かりにくくてスミマセン)
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包み方一つでも餃子の価値は変わります。
ですので色々な包み方ができる様になれば、
もっと様々なご要望にお応えできるのではないか?
そう感じましたので今回も大変勉強になりました。
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話がそれました。
何とか包めた餃子。
再度味を確認すると、
現行品にかなり近づけたと判断しましたので、
ご依頼主にたたき台としてサンプルをお送りしました。
現状は次の段階に進めるのか、
これで終了となるのかご依頼主様の御意向待ちです。
次の段階に進めましたら、
進捗状況をお話したいと思います。
まとめ
と言う事で、
今回OEMとしてご依頼いただいた業務用餃子は
かなり個性的な餃子でしたので苦戦をしましたが、
何とか最低限のご希望にはお応えすることができました。
最後に今日の話の中心である、
業務用のOEM餃子が出来るまでの流れをまとめておきます。
・お問い合わせ
・お打ち合わせ
・テーブルテスト
・サンプル送付
・ご評価
・継続または終了
この様になっています。
弊社ではお客様のご依頼に可能な限り
お応えする事が使命であると考えています。
ですから、
もしあなたが、
オリジナル餃子やOEM製造を検討されているのなら、
ご遠慮なく何なりとお申し付けください。
全てはあなたからのお問い合わせから始まります。
今日も最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました!!
それではまた。
山口
追伸:
オリジナル餃子に近いラーメン店向けに専用に開発した餃子もございます。